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短編小説

「有平糖から始める」 第20回深大寺恋物語 応募作品

年に何回か、深大寺へ足を運ぶ。死んだ祖母に連れられて、何度もきた場所だ。僕が9歳の頃だった。父さんが家を出て行った。その翌年、母さんが死んだ。住んでいたアパートから、調布の祖母の家に引っ越した。祖母には歯がなくて、引っ越した日の夜に笑った祖...
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