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短編小説

「守られし人」 第18回深大寺恋物語 応募作品

郵便受けから一枚のはがきを取り出し、私は思わずその場にへなへなと座り込んでしまった。これから先、二年間の安定した生活が保証されるという通知だからだ。 合格通知書あなたは、本校の介護福祉科に合格したことを通知します。入学説明会を下記の日程で行...
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「水車」 第17回深大寺恋物語 応募作品

三年前のこと。四月のある晴れた日、親父が逝った。肺がんが全身に転移しており、最期は病院の天井を眺めて、人生の終止符を打った。お袋は、俺の成人式を楽しみにしていたが、その前に手の届かない場所へ行ってしまった。俺は、生物学上は雌、つまり女の子と...
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