はじめに
2024.5.31 stand.fmの配信を終了し、アプリを退会する
stand.fmを始めた理由
2022.4.1 stand.fmの配信を開始
2018~2021年にかけて、3つの文学賞に入賞した。選考通過作品も多数ある。
「私には作家になる使命があるのだ」と感じ、商業出版デビューした際の宣伝にもなるだろうと、SNSを開設することを決めた。
Instagram、Twitter(X)は性に合わないのはわかっていた。
そもそも、他人の「切り取られた美しいうわべだけの投稿」に興味がない。
もう少し、本音を出せるSNSにしようと決めてた。
自分の作品(童話、小説、エッセイ)を発表する場を持とうと考えて、Voicyのパーソナリティーに応募して落選。
同じ音声配信アプリでstand.fmならば、誰でも配信者になれるとわかり、早速アプリをダウンロードした。
stand.fmでの軌跡
まずは、文学賞に応募して、落選した作品を自ら朗読して配信した。
けれども、ほとんど聴かれることがなく、「いいね」やフォローをもらえても、ふたを開けてみれば、私の作品に対しての評価ではなく、「いいね返し」と「フォロー返し」目的であることは明快だった。
それならば、聴かれる配信をしようと決め、たくさんの配信を聴き、興味を持ってもらえそうな配信をした。
絵本紹介と子育てに関する配信を中心にした。
我が家には絵本が200冊以上あるので、それらを順番に、忖度なしで紹介していったところ、フォロワーが増えていった。
もちろん、自分から配信を聴きにいき、「いいね」することも徹底していた。
ただ、情報過多になるとストレスに感じるので、「フォローはせずに聴く」というスタイルにはこだわった。
フォロー中の新着配信があると「聴きにいかねばならない」という思考に陥る為、苦痛に感じた。
トップページに掲載されることも多くなり、その頃からやっかみを買うようになる。
- 「作家」と名乗って配信するなんて笑っちゃう
- 「童話を書いている人に大人の恋愛はわからないでしょうね」
- 「フォローバックしないのは有名配信者だからですか?私みたいな配信者は相手にしないってことですか?」という嫌味メール(フォローバックしないことにしている理由は事細かに説明済)
- 鵠更紗を宣伝(原稿を使用して配信)したのにフォローバックしないのか?と言われブロックされる
- 外部で繋がってしまい金銭的被害あり(数万円)
「作家としての配信者」という立ち位置でいたいと思い、フリートークの雑談を廃止して、
「聴くエッセイ」として原稿を用意したものを朗読配信するようになる。
朗読配信用に「詩」を創作して配信。
2023.2 メンバーシップ配信開始
2023.5 SPP(stand.fm partner program)となる
2023.10 作品集「文士行路」を制作&販売
2024.3 作品集&フォトブック「~詩と写真~」を制作&販売
作品集「文士行路」は、メンバーシップ登録者に無料プレゼントした以外にも、10冊の売上実績があった。主に、stand.fmでのつながりで買って頂いたと思う。
けれども、フォトブック「~詩と写真~」は、売上実績が2冊と芳しくなく、朗読原稿さえあれば、別に「鵠更紗作品」でなくても良いのだと感じた。朗読許可している創作者(配信者)は多数いる。
そのことから、stand.fmに鵠更紗のファンはいないと判断した(数人程度はいると思う)。
SPP制度も無くなり、より一層配信意欲が無くなった。
メンバーシップに登録して頂いている方々のおかげで、1年で辞めるところ、もう1年配信が継続でき、そのおかげで、作品集を制作、販売することもできたので、その点は良かったと思っている。
また、「歌詞」の創作は、以前から続けていたものも、stand.fmでのご縁で、曲に歌詞を載せる、という経験ができたのはとても良い経験となった。
しかし、現代では、オリジナル曲も、詩も、童話やエッセイなどの創作物は全て「消費」の時代だと感じる。
誰もが無料で配信(発表)し、一時的には求められるのが、その後に続かず、大きな波とはならない。池に落ちた一粒の雫程度の波及でしかない。
stand.fmを辞める理由(個人的なもの)
- ここ2年間、文学賞の受賞が無く「作家」になれる見込みが薄くなってきた
- フォロワー1000人以上いても、100~150再生程度しか聴かれない
- 「いいね」があっても、鵠更紗のファンというわけではない
- 聴かれた場合に聴きにいくことができない(時としてストレスにも感じる)
- SPP制度廃止により「聴くエッセイの作家として認められた」という気持ちに傷がついて癒えない(制度の廃止ではなく統合というメールが届いたが、SPPという枠組み、線引き、選ばれた配信者という特別感は無くなったので、実質SPP制度の廃止だと捉えている)
- そもそも「話す」ことよりも「聴く」ことよりも「書く」方が好き
- stand.fmに将来性を感じない(以下、説明あり)
stand.fmに将来性を感じない理由
・「優しいSNS」が、優しすぎて人間の本能に反している(闘争本能が駆り立てられない)
・「フォロー」「フォロワー」関係が見えないことで横の広がりができない
・最新投稿しか聴かれにくい。過去配信をオススメする機能のチョイスがずれている(興味ない配信をオススメしてくる)
・ランキングが不明確。単純に再生数やいいね数で表示した方が良い
・下品な配信が多く、通報しても消されない(「優しい」の意味をはき違えている。犯罪を助長する配信は運営側で削除すべきだしアカウント停止すべき)
・小さなグループが出来やすく、内輪の盛り上がりがある(疎外感をうんでしまう)
・広告が無くなり、売り上げがポイント制になり、さらに還元率が低下しているのが残念
・「商品」=「配信」に魅力を感じない。著名人を取り込んだ方が良い
・イベントがつまらないので参加したいと思えない(グッズや賞品にも魅力がない)
・「マネタイズ=欲深い」という雰囲気があり、コインを投げたり、有料配信する文化が根づいていない
・アプリの更新が無く、アプリそのものがなくなるのではないかという不安感がある
以上は、私の所感であり、
2年間、配信者としてお世話になったstand.fm並びに、その配信者や関係者を貶める意図はありません。
おわりに
近い将来、stand.fm自体が無くなるのではないかと予想していますが、
大きなステップアップに備えての準備段階かもしれないので、今後の益々の繁栄があるとしたら、
ご活躍をお祈りいたします。
2022.4.1~2024.5.31(2年1か月)、stand.fmありがとうございました。
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